MENU
ロニイ
IT企業の社長
個人投資家向けブログ・投資家ドットコムの管理人です。

本業はIT企業の社長、20歳です。

個人投資家の皆さんにタメになる記事を執筆しています。

よろしくお願いします!

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの評価/利回りを徹底比較!

太郎

「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」に投資しようか悩んでいる

花子

株式型インデックスファンドのみに投資するのは怖い

本記事では、そういったお悩みを解決していきたいと思います。

✓本記事の信頼性

「投資家ドットコム」を運営する「ロニイ(Twitterはこちら)」と申します。

資産運用や投資信託が好きすぎて、家族や友人向けに資産運用のブログを立ち上げました。

本ブログでは、株式型インデックスファンドに投資するのはリスクが怖いけど、債券ファンドには興味のある方に向けて「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」の利回り・リスクなどを分析していきたいと思います。

他の先進国債券に連動するファンドとの比較もしてみました。

読了には約6分掛かりますが、あなたの「大切なお金」に関する話ですのでぜひ最後まで読んでみて下さい

それではさっそく見ていきましょう。

ネクシィーズ・トレードのサイトにジャンプします

目次

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスとは

eMAXIS Slim 先進国債券の概要

運用会社三菱UFJ国際投信
設定日2017年2月27日
運用方式インデックス
ベンチマークFTSE世界国債インデックス(除く日本)
購入時手数料無料
信託報酬0.154%
純資産総額221.04億円
つみたてNISAなし
主な組込銘柄外国債券
オススメ度★★★★☆

「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」は「三菱UFJ国際投信」が運用するファンドで、ドル建てやユーロ建ての債券を中心とした先進国債券に投資をしています。

低コストのインデックスファンドとして知られる「eMAXIS Slim」シリーズの中でも、ローリスク・ローリターンの債券に投資をするため、リスクを抑えて投資をしたい方向けのファンドと言えるでしょう

現金 債券 リスク&リターン

ベンチマークは「FTSE世界国債インデックス(除く日本)」を採用しており、「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」は「FTSE世界国債インデックス(除く日本)」に連動するように設計されています。

「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」は債券連動型のインデックスファンドですので、長期の資産形成よりは短期のリスクヘッジ(リスクを減らす方法)のために用いられることが多いです。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの信託報酬(手数料)

続いて「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」の信託報酬を見ておきましょう。

信託報酬は投資信託を保有しているときに掛かる年間の手数料のことです。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの信託報酬0.154%
インデックスファンドの平均信託報酬0.5%
アクティブファンドの平均信託報酬1.5%

インデックスファンドの平均が0.5%であるのに対し、「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」は0.5%となっており、比較的低コストのファンドであることが分かるかと思います。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの投資先

「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」は債券連動型ファンドですので、ファンドを通じて債券に投資します。

債券は、格付け会社が付与した格付けというものがあり、AAA→AA→A→BBB….というように信用度の高い債券ほど利回りが低く設定されているのが特徴です。

信用度の低い人、担保のない人にお金を貸すときは高金利になりがちな様に、信用力の低い債券は高利回りとなります。

スクロールできます
eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの債券格付分布
1AAA14.4%
2AA64.5%
3A2.3%
4BBB16.8%
5BB以下/無格付0.0%

「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」の債券格付分布を見てみると、「投資適格格付」と呼ばれるBBB以上の債券のみに投資をしていることが分かりますね。

ちなみにBB格以下の債券はハイイールド債や「投機的格付」と呼ばれており、「投資適格格付」債券のようなローリスク・ローリターンの投資商品ではありません。

「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」の国別投資先も見ていきましょう。

スクロールできます
eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの国別投資先
1アメリカ43.9%
2フランス9.9%
3イタリア9.5%
4ドイツ7.0%
5スペイン6.5%
6イギリス6.4%
7ベルギー2.4%
8オーストラリア2.2%
9カナダ2.0%
10オランダ1.8%

債券連動型インデックスファンドは、アメリカ以外の国にも幅広く投資しているのが特徴です。

例えば、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」の投資先は7割が米国となっています。

「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」の組入通貨はどうなっているのでしょうか?

スクロールできます
eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの組入上位5通貨
1米ドル44.1%
2ユーロ41.2%
3英ポンド6.5%
4豪ドル2.2%
5カナダドル3.9%

米ドルとユーロがバランスよく組み合わさっていることが分かるかと思います。

ただし、ユーロ圏ではマイナス金利が導入されており、ユーロ建て債券は高い利回りが期待できないと言われてきました。

そのため「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」のような債券連動型インデックスファンドは、リスク・ヘッジ(リスクを分散すること)の1つとして利用するべきでしょう。

つみたてNISAには非対応、iDeCoには対応

また「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」は「つみたてNISA」に非対応であるというデメリットがあります。

「つみたてNISA」は長期の資産形成のために作られた非課税投資制度で、債券に投資する「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」では株式に投資する投資信託のようなリターンを上げることは不可能です。

もちろん短期的なリスクヘッジのためには「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」は有効だと思いますが、長期投資をするのであれば「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」のような株式に連動するファンドに投資するべきでしょう。

一方で「iDeCo(個人型確定拠出年金)」には対応しているため

定期預金は増えないから嫌だ。ただ株式のようなハイリスク資産で年金を運用したくない。

という方は「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」を活用してみてもいいかもしれません。

ただ「投資家ドットコム」としては、20~30年単位で運用する「つみたてNISA」や「iDeCo」には「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」のような株式連動型ファンドに投資することをオススメします

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの評価/口コミを徹底比較!

ここからは「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」を保有する人の評価/口コミや証券会社のレーティングを見ていきたいと思います。

eMAXIS Slim 先進国債券を保有する人の評価/口コミ

Twitter上の意見を見ていても、株式連動型ファンドをコア、「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」のような債券型ファンドをサブとして利用している人が多かったですね。

証券会社の評価(レーティング)

証券会社のレーティング(評価)も見ておきましょう。

大手ネット証券では投資信託に格付けをしており、ファンドに投資する上での参考指標にすることができます。

証券会社名レーティング(評価)
SBI証券★★★★☆
楽天証券★★★★☆

「SBI証券」「楽天証券」では4/5という評価がされていますが、債券に投資するインデックスファンドという性質上、仕方がないことかもしれませんね。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの利回り(リターン)とリスクを比較

過去の「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」の利回り(リターン)とリスクも比較しておきたいと思います。

本来であれば「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」の利回り(リターン)とリスクを過去30年に渡って調査したかったのですが、運用開始が2017年だったため、本ブログではベンチマークである「FTSE世界国債インデックス(除く日本)」を参考にしました。

スクロールできます
FTSE世界国債インデックス(除く日本)の利回りとリスク
過去平均利回りリスク
1年6.4%3.3%
5年3.3%5.5%
10年5.5%7.9%
20年4.8%9.0%
30年5.0%9.9%

マイインデックスさん(https://myindex.jp)より引用

過去30年のリターンを見てみると利回りは5%となっています。

債券連動型ファンドで5%というのは、かなりの高リターンであるため、今後10年、20年も高リターンが続くとは限りませんが、参考指標の1つにはなるでしょう。

他の先進国債券インデックス連動型投信との比較

日本で投資できる「先進国債券インデックス」に連動する投資信託と「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」を次の3点について比較してみたいと思います。

  • 信託報酬
  • 純資産総額
  • 過去1年の利回り

「先進国債券インデックス」に連動するファンドを比較すると、「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」と「ニッセイ外国債券インデックスファンド」の2本の信託報酬が低コストであることが分かりました。

先進国債券インデックスの信託報酬比較
eMAXIS Slim0.154%
ニッセイ外国債券0.154%
たわらノーロード0.187%
Smart-i0.187%
i-Free0.198%

債券は株式と比較して利回りが低い傾向にあるため、信託報酬がダイレクトに運用成績に反映されてきます。

純資産総額を見ると、「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」「ニッセイ外国債券インデックスファンド」「たわらノーロード 先進国債券」の3本が多くの資金を集めています。

先進国債券インデックスの純資産総額比較
eMAXIS Slim221億円
ニッセイ外国債券164億円
たわらノーロード213億円
Smart-i7億円
i-Free35億円

純資産総額の大小は投資信託の運用に大きな影響を与えませんが、あまりにも純資産総額が小さい投資信託(30億円未満)への投資は避けた方がいいでしょう。

本ブログで比較している5本のファンドは、いずれも「FTSE世界国債インデックス(除く日本)」に連動する値動きをするため、過去の利回りに大きな差は生じていません。

先進国債券インデックスの過去1年の利回り比較
eMAXIS Slim5.8%
ニッセイ外国債券5.7%
たわらノーロード5.78%
Smart-i5.7%
i-Free5.8%

しかし、信託報酬や運用会社の運用方法、隠れコストといった要因により、僅かではありますがリターンに差が出ていることが分かりますね。

銘柄の売買手数料や監査費用など、信託報酬とは別に掛かる手数料のこと

「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」のリターン(利回り)は「FTSE世界国債インデックス(除く日本)」に連動するファンドの中でも高いため

「先進国債券に投資するファンドはどれがいいかな?」

と悩む方には「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」がオススメです。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスがオススメなのはこんな人!

「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」は債券に投資するファンドであり、「株式連動型ファンドのおまけ」として活用するべきでしょう。

特に20~30代の方が老後資金を「債券インデックスファンド」で運用するのは最善策ではないと考えています

「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」や「eMAXIS Slim 先進国株式」といった株式連動型ファンドに6~8割投資し、残りの2~4割を「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」や金(ゴールド)、現金で保有するのがオススメです。

一方で40~50代のような資産運用でリスクを取りづらい方は「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」のような債券ファンドの比率を5割以上に高めて「守りの投資」をしてもいいかもしれませんね。

一般的には年齢が上がるごとに債券/現金比率を高めて、株式比率を抑えるのが理想と言われています。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスに投資するなら「SBI証券」と「楽天証券」どちらがオススメ?

「eMAXIS Slim」シリーズのような投資信託に投資するには、運用会社である「三菱UFJ国際投信」ではなく「SBI証券」や「楽天証券」といった証券会社や銀行の口座を持つ必要があります

「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」は16の販売会社で購入することができますが、投資信託以外にも株式や債券といった金融商品の取扱いが豊富な「SBI証券」や「楽天証券」がオススメです。

特に「SBI証券」は25歳以下の国内株取引手数料が無料となっていたり、口座開設数が600万を超えているため、証券口座をお持ちでない方は「SBI証券」の無料登録をしてみるといいでしょう。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

本ブログをまとめておきたいと思います。

  • 「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」は信用度の高い債券にのみに投資している
  • iDeCoには非対応、つみたてNISAには対応
  • 他の先進国債券ファンドと比較すると、「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」の信託報酬は低く、過去1年の利回りは高い
  • リスクを抑えて投資したい方に「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」はオススメ

「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」はあくまで株式型ファンドのサブとして活用してみるといいでしょう。

ぜひ株式に連動する「eMAXIS Slim」シリーズの記事も参考にしてみてください。

それでは、また。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる