・「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)に投資しようか悩んでいる
・日本株に投資できるオススメの投資信託は無いの?
「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)に投資しようか悩んでいる
日本株に投資できるオススメの投資信託は無いの?
本記事では、そういったお悩みを解決していきたいと思います。
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)とは
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の評判/口コミを徹底解説!
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)のデメリット2選
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)のメリット3選
- 他のTOPIX連動型投信との比較
投資の入り口として「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)はオススメ!
✓本記事の信頼性
「投資家ドットコム」を運営する「ロニイ(Twitterはこちら)」と申します。
資産運用や投資信託が好きすぎて、家族や友人向けに資産運用のブログを立ち上げました。
本記事ではTOPIXに連動するインデックスファンド「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」の評判/口コミ、デメリット、メリットを分析したうえで、他のTOPIX連動型投信と徹底比較していきたいと思います。
読了には約5分掛かりますが、あなたの「大切なお金」に関する話ですのでぜひ最後まで読んでみて下さい。
それでは見ていきましょう。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)とは
「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」は、日本の株価指数であるTOPIXに連動する投資信託です。
TOPIXは東証株価指数の略称で、東京証券取引所の1部に上場する企業を時価総額ごとに組み込んだ株価指数となっています。
・取引所全体や特定の銘柄群の株価の動きを表すもので、日本の代表的な株価指数には日経平均株価やTOPIXが、米国の代表的な株価指数にはS&P500やナスダックなどがある。
株価指数に連動するよう設計された投資信託のことをインデックスファンドといい、安い信託報酬(手数料)と長期的なリターンの高さから人気が出てきました。
インデックスファンドの中でも圧倒的な人気を誇る「eMAXIS Slim」シリーズの国内株式版である「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」の概要を見ていきたいと思います。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の概要
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
認定日 | 2017年2月27日 |
運用方式 | インデックスファンド |
ベンチマーク | TOPIX(配当込み) |
購入時手数料 | 無料 |
信託報酬 | 0.154% |
純資産総額 | 310.22億円 |
つみたてNISA | 対応 |
主な組込銘柄 | トヨタ自動車、ソフトバンクGなど |
投資家ドットコムの評価 | ★★★★☆ |
※2021年5月25日更新
「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」を運用するのは大手運用会社の「三菱UFJ国際投信」です。
「三菱UFJ国際投信」は低コストの投資信託シリーズである「eMAXIS Slim」を運用しており、低コストで投資信託を買いたい顧客から圧倒的な人気を集めています。
「eMAXIS Slim」シリーズは購入時に手数料が掛からないノーロードの投資信託で、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」の信託報酬も0.154%と低めに設定されてるのが大きな特徴です。
アクティブファンドの信託報酬の平均が1.5%、インデックスファンドが0.5%であることを考えると、その安さが分かりますね。
純資産総額は「eMAXIS Slim」シリーズ全体で1兆円、「eMAXIS Slim 国内株式」で約310億円となっており、流動性は高いと言えるでしょう。
投資信託や株式の売買のしやすさのことを言う。例えば、中小型株の場合、流動性が低いため取引が成立しづらいということが往々にして発生する。
TOPIXは日本の大企業を中心に構成されているため、上位の組込銘柄には「トヨタ自動車」や「「ソフトバンクグループ」「ソニー」といった大企業が並んでいます。
eMAXIS Slim 国内株式の手数料(信託報酬)
「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」の手数料は高いのでしょうか?
「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」と他のTOPIX連動型投資信託の信託報酬を比較していきたいと思います。
商品名 | 信託報酬 | |
---|---|---|
1 | ニッセイTOPIX | 0.154% |
2 | eMAXIS Slim | 0.154% |
3 | 大和-iFree | 0.154% |
4 | りそなAM-Smart-i | 0.154% |
5 | たわらノーロード | 0.187% |
6 | 三井住友TAM-i-SMT | 0.187% |
TOPIX型の投資信託は日本の大企業の銘柄を運用会社が調達しやすいということもあり信託報酬は低めに抑えられています。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)のリスク/リターン
「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」は組成されてから時間の経っていない投資信託ですので、長期的なリスク・リターンを測定することは不可能です。
そこで「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」に連動するTOPIXの過去リスク/リターンを調査してみました。
過去のパフォーマンス(年平均) | ||
---|---|---|
リターン | リスク | |
1年 | 32.3% | 16.5% |
3年 | 4.7% | 17.3% |
10年 | 10.7% | 16.7% |
20年 | 3.5% | 17.4% |
30年 | 1.4% | 18.1% |
マイインデックス(https://myindex.jp/data_i.php?q=TS1047JP)さんより引用
過去1年のリターンが高かったのは日本銀行などよる財政出動があったためで、過去の事例を見ていると30%以上値上がりするのはレアケースです。
ちなみに、ここでいうリスクは「危険」ではなく、「株価の変動性(ボラティリティ)」という意味です。
リスクとリターンの関係については次の記事を参考にしてみてください。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の評判/口コミを徹底比較!
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の悪い評判/口コミ
2019年〜当時読んだ何冊かの本を参考につみたてNISA口座で2つのファンドに50%ずつ毎月積立設定し放置。
今日までのトータルリターンは
eMAXISSlim国内株式TOPIX +16.63%
ニッセイ外国株式インデックス+29.61%
約2年半で倍近く差が。
特定口座で積立中のファンドも含め比率の見直ししようかなあ〜✍️— めこ(meko) (@__mekoko) May 16, 2021
⭐️昨年4月21日と比較したeMAXIS Slim投信の上昇率
・日経平均;+54.21%
・新興国;+53.25%
・先進国;+53.13%
⭕️全世界除日本;+53.11%
・オルカン;+52.21%
⭕️S&P500;+51.83%
・TOPIX;+38.77%
・バランス;+29.79%ほとんど50%台前半で、何を選んでも良さそう。
⭕️→私おススメ— ようこ💞株好きの積立投資OL (@yoko1999ol1) May 7, 2021
悪い評判というと言い過ぎですが、外国株に連動するインデックスファンドと比較するとリターンは低くなっています。
この傾向は20~30年ベースで見ても明らかですが、過去の投資リターンが未来も続く訳ではない点に注意が必要です。
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eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の良い評判/口コミ
各種指標で比較した結果、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」(運用会社:三菱UFJ国際投信)が、信託報酬年0.154%、実質コスト年0.159%、インデックスとの差異 -0.1%で、相対的に最も良い評価でした。
— 水瀬ケンイチ(みなせけんいち) (@minasek) April 7, 2021
日本株は、
【インデックス投資】
☑️eMAXISSlim国内株式(TOPIX)
【アクティブ投資】
☑️ネオモバ(単元未満株)
2つの方法で投資しています。ネオモバが面白くて、資金投入しがちだったのですが、利益率の差に唖然…😅
個別株投資は本当に難しいです💦
でも勉強になるので続けようと思います💓 pic.twitter.com/Bx0bUlEKQJ— まよなか@運用OL (@mayonaka2951) September 18, 2020
インデックスファンドを比較する際に重要なのが、ベンチマーク(TOPIX連動型ならTOPIX)との乖離(離れ)です。
ベンチマークとの乖離を見ると「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)が最も優秀な成績を収めていることが分かりますね。
また、インデックス投資はマーケット全体の平均利益を得られるというメリットがあるため、初心者の方にオススメと言えます。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)のデメリット2選
日本の大型株は成長しにくい
「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」はTOPIXにそのまま連動するインデックスファンドですから、「トヨタ自動車」や「ソフトバンクG」といった大型株の影響を受けることになります。
TOPIXは東証株価指数の略称で、東証1部に上場する銘柄を対象に1秒ごとに価格が算出される。
大型株の影響を受けるという意味では日経平均株価と同じなのですが、日本の大型株は成長しにくいというデメリットがあるのをご存じでしょうか?
日本の中小型株で構成されるJASDAQとTOPIXを比較してみました。
過去のリターン(年平均) | ||
---|---|---|
TOPIX | JASDAQ | |
1年 | 32.3% | 27.5% |
3年 | 4.7% | 2.2% |
5年 | 9.6% | 11.2% |
10年 | 10.7% | 13.6% |
20年 | 3.5% | 6.0% |
データを見ても分かるように日本の株式市場に投資するのであれば、TOPIXや日経平均株価に連動するインデックスファンドを買うよりも、中小型株のアクティブファンドに投資する、あるいは自己判断で投資した方がいいと考えています。
米国のように資本市場が整備されている国・地域ではインデックス投資の有効性は高いですが、日本企業の中にはコーポレート・ガバナンスが徹底されていないケースもあるからです。
ただし大型株は値動きが比較的安定しているというメリットもあるため、全ての面において中小型株に劣っているわけではありません。
TOPIX連動型インデックスファンドに投資するデメリットの1つとして覚えておいてください。
ニッセイTOPIXインデックスファンドよりも純資産総額が小さい
TOPIXに連動する投資信託を見ると、「eMAXIS Slim 国内株式TOPIX)」よりも「ニッセイTOPIXインデックスファンド」の純資産総額が大きくなっています。
純資産総額が小さいと銘柄の売買や入れ替えを機動的に行えないため、同じインデックスファンドなら規模の大きいファンドに投資した方がいいでしょう。
ただし「eMAXIS Slim」シリーズは個人投資家が圧倒的な人気を誇っており、将来的に「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」の純資産総額を「ニッセイTOPIXインデックスファンド」が追い抜く可能性はゼロではありません。
そのため、純資産総額が小さい点は大きなデメリットとは言えないでしょう。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)のメリット3選
低コストで日本の大型株に投資可能
「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」の最大のメリットは低コストで日本の株式市場に投資できる点でしょう。
日本株投資の経験がある方なら分かると思いますが、日本の株式市場は非常に個人投資家に厳しく、株価が高い銘柄を買うことは不可能に近いです。
例えば、ユニクロを展開する「ファーストリテイリング」の株価は約90,000円となっています。
日本の株式市場は100株単位の取引になるため、「ファーストリテイリング」の最低投資金額は900万円近くになるのです。
もしTOPIXに組み込まれている銘柄をすべて買おうとすると1億円あっても足りないでしょう。
一方で「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」は最低投資金額が100円となっており、小学生でも投資しようと思ったらできます。
少額から日本の東証一部に投資したい方は「eMAXIS Slim 国内株式」を買ってみて下さい。
人気のeMAXIS Slimシリーズ
「eMAXIS Slim」シリーズは計13本、純資産総額は1兆円を超えており個人投資家からの認知度は高いです。
そのため「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」といったファンドを保有する顧客が、TOPIX連動型インデックスファンドに投資をするなら「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」を選択するでしょう。
どの業界においてもブランド力は重要です。金融業界においても「ひふみ投信」や「eMAXIS Slim」「投資のソムリエ」といったブランド力の強い投資信託が純資産総額を伸ばしている傾向にあります。
「ひふみ投信」や他の「eMAXIS Slim」シリーズに興味のある方は次の記事も参考にしてみてください。
つみたてNISAに対応
「つみたてNISA」は投資の利益に対して掛かる税金が非課税になるため、積立投資をしたい方にオススメの税制度です。
金融庁の厳しい選定をパスした投資信託のみが「つみたてNISA」を利用して購入することができ、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」は「つみたてNISA」の対象商品に選ばれています。
つまり、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」は金融庁がお墨付きを与えた投資信託ということになります。
ただし「ニッセイTOPIXインデックスファンド」のような他のTOPIX連動型インデックスファンドも「つみたてNISA」に選定されているため、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」の大きなメリットとは言えないかもしれませんね。
他のTOPIX連動型投信との比較
ファンド名 | 信託報酬 | 過去1年のリターン | |
---|---|---|---|
1 | ニッセイTOPIX | 0.154% | 32.2% |
2 | eMAXIS Slim | 0.154% | 32.2% |
3 | 大和-iFree | 0.154% | 32.3% |
4 | りそなAM-Smart-i | 0.154% | 32.1% |
5 | たわらノーロード | 0.187% | 32.12% |
6 | 三井住友TAM-i-SMT | 0.187% | 33.12% |
他のTOPIX連動型投信(インデックスファンド)と比較すると、「りそなアセットマネジメント」が運用する「Smart-i TOPIXインデックス」にはリターンで負けるものの、優れたリターンを上げていることが分かりますね。
2020年は世界中の中央銀行が通貨を発行したため、相対的に株価が上昇しました。
2021年以降も株高が続くとは限りませんが、過去40年のTOPIXのチャートを見ると約4倍となっています。
長期で低迷が続いていると言われる日本でさえコツコツ投資をしておけば、プラスのリターンを得られるのです。
外国資産に投資するときに生じる為替リスクが怖い、あるいは日本経済の未来を信じている方は「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」に投資をしてみてください。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
本記事をまとめておきたいと思います。
- 「eMAXIS Slim 国内株式」は日本で一番信託報酬の安いTOPIX連動型インデックスファンド
- デメリットは、ファンド自体よりもTOPIXにある(日本の大型株は成長しにくい)
- メリットは低コストで日本の東証一部に投資できる、また「つみたてNISA」を利用できる
個人的には日本の大企業にあまり投資しないのですが、TOPIXや日経平均株価といった国内の大型株に投資するインデックスファンドは「投資の入り口」としてはアリだと考えています。
日本経済はこれまで「失われた30年」などと言われてきましたが、中小型株を中心にキラリと光る企業は数多く存在するため、インデックス投資に慣れてきたら身近な日本企業に投資してみてはどうでしょうか。
もしよろしければ、日本の中小型株に投資する「ひふみ投信」や他の「eMAXIS Slim」に関する記事も読んでみて下さい。
それでは、また。