投資の基本

【バフェットの遺言】S&P500への投資が最強な理由

2021年3月7日

なぜS&P500への投資が盛んに勧められているのか?

本記事では、そういったお悩みを解決していきたいと思います。

突然ですが、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットをご存じでしょうか?バフェットは世界でも数少ない年20%を超える利回りをたたき出してきた投資家です。

そのバフェットは遺言として「私の死後は資産の9割をS&P500に、1割を米国の国債で運用しなさい」と妻に述べました。世界一の投資会社であり、時価総額で「トヨタ自動車」を超える「バークシャー・ハサウェイ」の総帥、バフェットはなぜそのような遺言を残したのでしょうか。

 

この記事では、投資の神様バフェットがS&P500への投資を勧めた理由を紐解き、万人が億万長者になれる「S&P500投資法」について分析していきたいと思います。「S&P500投資法」といっても、インデックスファンドなどに投資をしたことがある個人投資家の方にとっては当然の投資手法かもしれません。

ただ、インデックス投資の秀逸さを再認識することでS&P500への投資意思を揺るがないものにできるでしょう。

投資の神様バフェットが証明したS&P500の凄さ

なぜバフェットは投資の神様と呼ばれているのか?

S&P500の凄さについて記す前にバフェットの簡単な経歴を解説しておこうと思います。

バフェットは1930年にネブラスカ州オマハで生まれました。幼いころからビジネスの才覚があり、祖父から仕入れたコーラを転売して儲けていたそうです。余談ですが、バフェットは投資だけでなく、ビジネスの才能があり自らが買収した企業の経営にも携わってきました。正確には「ビジネスと投資の神様」だったのです。

バフェットが株式投資を始めてしたのは11歳のときのことでした。姉のドリスと「シティ・サービス」の株式を1株38ドルで購入しましたが、1株27ドルまで下落。バフェットは相当焦ったそうですが最終的には40ドルで売却することに成功します。

この経験は後の「投資の神様」にとって非常に意味のある出来事だったそうです。この経験から

・買った時の株価に拘ってはいけない
・よく考えることなく小さな利益を得ようと急いではいけない
・他人のお金を使って投資するのは慎重でなくてはならない

といった教訓を得たそうです。

その後、父親の仕事の都合で首都ワシントンD.C.に移ります。中学は飛び級で卒業し、高校時代にもビジネスをしており、当時の高校生としては破格の月収を稼いでいます。ネブラスカ大学を卒業後、ハーバード・ビジネス・スクールを受験しましたが不合格となります。その後、ベンジャミン・グレアムが教鞭をとるコロンビア大学ビジネススクールに進学します。グレアムは「賢明なる投資家」などの著者で、バリュー株投資の大家と言われていました。

コロンビア大学を卒業後、バフェットはグレアムが役員を務める企業への就職を熱望しますが、グレアムがユダヤ人を採用したがっていたため、バフェットの希望は叶いませんでした。そのため、父が経営する証券会社で働くことになります。

 

その後、グレアムとともに資産運用会社で働くこととなりますが、数年後にはグレアムは引退しました。そこで、バフェットは自らの故郷であるネブラスカ州オマハで家族から出資を受け投資会社を設立したのです。

投資会社を設立後、バフェットは破竹の勢いで資産を増やし続けました。まず、繊維会社の「バークシャー・ハサウェイ」を買収します。斜陽産業に属する「バークシャー・ハサウェイ」を立て直すのは容易なことではなく、20年かけた末に繊維事業から撤退します。最終的に「バークシャー・ハサウェイ」という名を世界に残したバフェットですが、これまでで一番後悔した投資先として「バークシャー・ハサウェイ」を挙げています。

リーマン・ショック時には資金ショートに陥っていた「ゴールドマン・サックス」や「GE」に出資し、莫大な利益を上げています。リーマン・ショック時には多くの投資家がパニックに陥り、株を次々と投げ売りしました。しかし、バフェットは金融危機のときでも冷静に行動し「投資の神様」としての地位を守ったのです。

投資の神様バフェットの遺言とは?

投資の世界にはアクティブ運用とパッシブ運用という2つの運用方法があります。アクティブ運用とは、投資家がファンド・マネージャーに資金を預け、ファンド・マネージャーの采配により資金を増やすというやり方です。従来の投資信託で一般的なのが、このアクティブ運用でした。

バフェットの投資会社も言ってしまえばアクティブ運用をしています。一方で、S&P500や日経平均株価といった株式市場全体に投資する運用方法のことをパッシブ運用と言います。パッシブ運用では企業の財務価値を調査する必要がありません。そのため、ローコストでの運用が可能となるのです。

パッシブ運用を商品化したものをインデックスファンドといい、インデックスファンドに投資することは最も投資効率の高い手法であることが証明されています。

しかし、バフェットのように外れ値的な成果を挙げるファンド・マネージャーが現れると、個人投資家の中に「自分も彼のような成果を収めることができるはずだ!」と考える人がでてきます。

そのため、いまでもアクティブ型投資信託や個別株が人気だったりします。もちろん、投資の神様バフェットのように高いリターンを出すファンド・マネージャーや個人投資家もいますが、平均を取ればインデックスファンドに勝てないという事実を認識しておくべきでしょう。

こうした事実を踏まえ、バフェットは次のように述べています。

私から管財人へのアドバイスは、シンプルです。「資産の10%を短期国債に、90%を低コストのS&P500インデックスファンドに投資すべし」というものです。この方針に従えば、管財人の長期的なリターンは、高い報酬を払ってファンドマネジャーを雇っている投資家の成績よりも高くなると考えています。

投資の神様であり、アクティブ運用の頂点に立つバフェットがこのような意見を持っているのは少し以外かもしれません。

しかし、バフェットはS&P500のようなインデックスファンドが投資の王道であり、投資の才覚や時間が無い個人投資家にとって最強の投資法であることを示したのです。

S&P500は低コストで世界経済へ投資できる

S&P500とは、どのような株価指数なのでしょうか?

S&P500はアメリカを代表する株価指数の1つです。アメリカにはS&P500のほかにもダウ工業平均株価やNASDAQ総合指数といった株価指数が存在します。それぞれの株価指数の違いは以下の通りです。

・S&P500・・・世界を代表する米国企業500社を選出。S&P500の指数は500社の時価総額により変動します。つまり、Appleののような時価総額が非常に大きい企業の株価が変動すると、S&P500も大きく変動します。
・ダウ工業平均株価・・・世界を代表する米国企業30社から構成。しかし、AmazonやGoogle、FacebookといったIT銘柄の組み入れ率が低い。ダウ工業平均株価の指数は30社の時価総額から構成されているわけではありません。ここ数年のパフォーマンスを見るとS&P500に劣っています。
・NASDAQ総合指数・・・電子株式市場「NASDAQ」に上場している3000社以上を対象とした株価指数。指数の算出方法はS&P500と同様に、時価総額で決まります。ここ10年で指数は5倍以上上場しており、過熱感を増しています。

バフェットはS&P500、ダウ工業平均株価のどちらかに投資をすることで、世界経済へ投資できると考えたようです。なぜ、米国の企業に投資することが世界経済への投資を意味するのでしょうか?

その理由はグローバル化の進展に伴い、米国企業の時価総額が世界の55%を占めるようになったからです。三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の組み入れ上位10か国を見てみましょう。

①アメリカ・・・55%
②日本・・・7%
③ケイマン諸島・・・4%
④イギリス・・・4%
⑤フランス・・・3%
⑥カナダ・・・3%
⑦スイス・・・3%
⑧ドイツ・・・2%
⑨オーストラリア・・・2%
⑩韓国・・・2%

米国の圧倒的な存在感が理解できると思います。日本も2位と健闘しており、3位には中国企業が便宜的に住所を置くケイマン諸島がランクインしています。

つまり、米国の株式市場に投資する=世界の株式市場に投資すると言っても過言ではないのです。実際に全世界株式とS&P500のインデックスファンドを比較した場合、そのリターンに大きな差異は現れませんでした。

また、バフェットはインデックスファンドのコストが低いことにも注目しています。自らがファンド・マネージャーとしてアクティブ運用をしていたことから、S&P500のようなインデックスファンドの優位性にも気づいていたのでしょう。

この記事では最後に日本で購入できるS&P500に連動するインデックスファンドについて紹介します。年間に掛かる手数料のことを信託報酬といい、アクティブ運用の投資信託では1%を超えることも少なくありません。一方でS&P500に連動するインデックスファンドのなかには、信託報酬が0.1%を下回るものもあります。

詳しくは「資産運用がeMAXIS Slim 全世界株式のみで十分な理由」で書いています。ぜひ、読んでみてください。

資産運用がeMAXIS Slim 全世界株式のみで十分な理由

まとめ

この記事では、投資の神様と呼ばれるバフェットがなぜS&P500連動型インデックスファンドへの投資を勧めているのか分析しました。要点をまとめると以下のようになります。

・S&P500に投資をすることで億万長者になれる可能性が格段に上昇する
・インデックスファンドは低コストで運用でき、長期的に負けることは無い
・日本で買うなら、SBI・バンガードかeMAXIS Slim がおすすめ

この記事を通して、インデックスファンドの凄さ、投資の重要性を認識していただければ幸いです。

 

まだ証券口座をお持ちでない方は「S&P500」連動型投資信託に投資できる「SBI証券」をぜひ有効活用してみてください。

SBI証券の無料登録はこちら

「SBI証券」のデメリット/メリットが気になる方は「SBI証券のデメリットとメリット」をまとめた記事もオススメです。

SBI証券 ロゴ
SBI証券のデメリット5選とメリット7選を徹底分析!|評判・口コミも!

・「SBI証券」のデメリット・メリットが知りたい ・「SBI証券」の評判はいいの? ・証券口座を開きたいが、どこがいいのか分からない   本記事では、そういったお悩みを解決していきます。 & ...

続きを見る

それでは、また。

投資大国ではない日本でも超低コストのS&P500インデックスファンドがあることを考えると、米国での投資コストが非常に低いのは言うまでもありません。

 

長期的にS&P500が負けることはない

世界経済に投資することで、個人は長期的に資産を増やすことはできるのでしょうか?過去のデータから考えてみたいと思います。

Google検索で「S&P500」と検索すると、過去40年間の投資リターンを調べることができます。40年前のS&P500は129.5$となっており、この40年間で2859%も株価指数は上昇しました。
1980-2020年の米国のインフレ率は年平均1.52%であり、40年換算で82%も物価が上昇したことになります。

つまり、現金(米ドル)の価値が45%減少したことになります。一方でS&P500に投資をしていた場合、単純に投資リターンからインフレ率を割引いて計算するなら1787%も増加したことになります。

S&P500という誰でも購入できるインデックスファンドに投資をしておけば、40年後に100万円が1800万円になるのです。

この40年間でアメリカの貧富の格差は確実に拡がりました。S&P500インデックスファンドや企業の株式を購入した一般人は富裕層となり、現金で持っていたり、そもそも貯金をしなかった家族は貧困層に転落しました。

一度、富裕層階級に入った人々は永続的にその地位を守り続けます。なぜなら、大金を持つ富裕層と一般人では資産を増加させるスピードが異なるからです。株式の平均リターンが7%の世界があるとして、1000万円の投資元本がある一般人と1億円の投資元本がある富裕層を比較してみましょう。
※S&P500の平均リターンは6~8%と言われています

彼らが1億円増やすのにかかる時間はどのくらいか分かるでしょうか?税金等を考慮しないもととします。

 

投資元本1000万円の一般人→34~35年
資元本1億円の富裕層→10年

この結果から分かるように資本主義社会は、もともと資金力がある人間に非常に有利なシステムとなっています。

富裕層の子息は親からの財力を引き継ぎ、まともな後継者であれば更に資金を増やします。このループが3世代続くとその差を埋めることはもはや不可能となります。

 

さらに優秀な子孫であれば、タックスヘイブンやロビー活動で自らの資産に掛かる税金を極力抑えようとします。超富裕層が登場し、彼らの権力を規制する者はいなくなるのです。

例えば、日本では株式や投資信託の売却益に掛かる税金は20.315%ととなっています。つまり年間で1億円の利益を出す富裕層(20代無職ならニート)と年収400万円のサラリーマンに掛かる税金が等しいということになります。

 

将来的に世界経済が発展しない

つまり、S&P500やeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)といったインデックスファンドに投資した人(子孫含む)は豊かになり、投資をしない人はインフレにより貧しくなるのです。

ぜひ皆さんも投資の神様・バフェットの遺言に倣ってインデックスファンドに投資をしてみてください。

【最強】日本で買えるオススメのS&P500インデックスファンド

S&P500インデックスファンドは日本で非常に人気があるため、多くのファンドが濫立しています。そこで信託報酬に絞って、日本で買える「S&P500インデックスファンド」を分析していきたいと思います。

「S&P500インデックスファンド」信託報酬ランキング

ファンド名の後の()は信託報酬です。信託報酬0.3%未満のインデックスファンドをランキング化しました。

1位・・・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(0.0938%)
2位・・・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
(0.0968%)
3位・・・つみたて米国株式(S&P500)(0.22%)
4位・・・Smart-i S&P500インデックス(0.242%)
5位・・・iFree S&P500インデックス(0.2475%)
6位・・・NZAM・ベータS&P500(0.2673%)

同じタイプのインデックスファンドを比較すると、信託報酬が安いほど高いリターンを得ることができます。

そのため、本記事ではSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を比較し、どちらのインデックスファンドに投資をすれば「投資の神様」の遺言を忠実に実行できるのか考えていきたいと思います。
また、S&P500以外で僕がおすすめする最強の投資法についても解説していきたいと思います。

まず、SBI・バンガードとeMAXIS Slimのスペックをまとめた表が下記のとおりです。

 SBI・バンガードeMAXIS Slim
信託報酬0.0938%0.0968%
実質コスト0.1136%0.1421%
過去1年間のリターン11.96%12.11%
純資産総額1308億円2841億円

それぞれの項目を見ていきましょう。

信託報酬や実質コストを徹底比較!

インデックスファンドなどの投資信託には、信託報酬に加え売買手数料などが加わってきます。

信託報酬とはすでに述べているように、投資信託を購入すると毎年かかる手数料のことです。信託報酬に売買手数料を加えた、実際に支払うコストを実質コストと言います。

SBI・バンガードとeMAXIS Slimのコストを比較してみましょう。

信託報酬も実質コストもほとんど同じであることが分かりますね。SBI・バンガードの方が僅かに安い手数料となっています。ただ、その差は0.03%程度となっており、ほとんど無視しても問題ないでしょう。

信託報酬は、事前に運用会社が決めているため予測可能ですが、実質コストは毎年変動します。実質コストをそこまで気にする必要はありません。

信託報酬・実質コストのみを見ると、S&P500・バンガードに軍配が上がると言えるでしょう。

SBI・バンガードとeMAXIS Slim のリターンを比較

SBI・バンガードとeMAXIS Slimのリターンを比較すると、コストが高いはずのeMAXIS Slimの方が高い運用成績をだしています。その理由は、運用方法の差にあります。

SBI・バンガードでは投資家が出した資金をベビーファンドで預かり、マザーファンドに投資、さらに米国ETFに投資をすることで米国株式に投資します。


SBI・バンガード・S&P500交付目論見書より

つまり、投資家から預かった資金を米国企業にそのまま投資するのではなく、ETFという箱を経由することになります。

一方で、eMAXIS Slim S&P500は預かった資金をそのまま米国の株式に投資します


eMAXIS Slim S&P500 交付目論見書

つまり、間接的なコストの差がSBI・バンガードとeMAXIS Slimのリターンとなって現れてきています。

信託報酬やリターンを比較すると、SBI・バンガードとeMAXIS Slimに大きな差がないことがわかったと思います。

SBI・バンガードやeMAXIS SlimならSBI証券がおすすめの証券会社となっています。証券会社の口座を持っていない方は、無料登録をしてインデックス投資を始めてみたらどうでしょうか。

SBI証券の無料登録はこちら

僕がおすすめする最強の投資法

ここまでS&P500連動型のインデックスファンドについて分析してきましたが、僕のおすすめする投資方法を記しておきたいと思います。

それは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を購入するというものです。

S&P500に投資することで世界経済への投資を実現できると述べましたが、より分散投資をしたいのであれば、中国や日本、欧州といった企業にも投資をするべきだと思います。

詳しくは「資産運用がeMAXIS Slim 全世界株式のみで十分な理由」で書いています。ぜひ、読んでみてください。

資産運用がeMAXIS Slim 全世界株式のみで十分な理由

まとめ

この記事では、投資の神様と呼ばれるバフェットがなぜS&P500連動型インデックスファンドへの投資を勧めているのか分析しました。要点をまとめると以下のようになります。

・S&P500に投資をすることで億万長者になれる可能性が格段に上昇する
・インデックスファンドは低コストで運用でき、長期的に負けることは無い
・日本で買うなら、SBI・バンガードかeMAXIS Slim がおすすめ

この記事を通して、インデックスファンドの凄さ、投資の重要性を認識していただければ幸いです。

 

まだ証券口座をお持ちでない方は「S&P500」連動型投資信託に投資できる「SBI証券」をぜひ有効活用してみてください。

SBI証券の無料登録はこちら

「SBI証券」のデメリット/メリットが気になる方は「SBI証券のデメリットとメリット」をまとめた記事もオススメです。

SBI証券 ロゴ
SBI証券のデメリット5選とメリット7選を徹底分析!|評判・口コミも!

・「SBI証券」のデメリット・メリットが知りたい ・「SBI証券」の評判はいいの? ・証券口座を開きたいが、どこがいいのか分からない   本記事では、そういったお悩みを解決していきます。 & ...

続きを見る

それでは、また。

-投資の基本

© 2021 投資家ドットコム Powered by AFFINGER5